保護する前に…
まずは、保護する動物が野生動物であるということを今一度考えてください。
野生動物は、人と関わらず厳しい自然の中で生き続けています。本来は人と関わることのない動物たちです。本来持っている野生という本能を守ることも私たちにとって大切な役割であることも忘れないでください。
※ 野生動物に触れる際は素手で触らないようにしましょう。
詳しくは下記までお問合せください。
〇熊本県鳥獣保護センター 電話:096-282-2651
〇熊本県自然保護課 電話:096-333-2275
初夏になると「ヒナが地面に落ちているのですがどうしたらいいですか?」と言った問合せが多数寄せられます。
しかし、そのほとんどは、怪我しているから飛べないのではなく、まだ巣立ち直後で飛ぶ力がついていないヒナが地面に降りているだけで、保護しなくても良いケースです。
ヒナを見つけた時はどうすればいい?
近くに姿が見えなくても親鳥は必ずヒナの元へ戻って世話をします。人がヒナの側にいると親鳥はヒナに近寄ることが出来ません。そのままにしてそっと離れましょう。 また、羽がそろっていないようなヒナが落ちていた場合は、巣立ち前に巣から落ちた可能性があります。その場合は、近くに巣があるはずなので、巣に戻してあげることで助けられる可能性があります。
ネコやカラスに食べられないでしょうか?
近くの枝先や茂みの中に移動させてあげましょう。親鳥は姿が見えなくてもヒナの声で気付くことが出来るでしょう。また、鳥を触る際は衛生面から手袋をするなどしてください。
野鳥のヒナを育てたいのですが
たくさんの虫を与え続けるなどすれば育てられることもあるようですが、私たちには、ヒナに飛び方や食べ物、何が自分にとって危険なのか教えることが出来ません。自然の中で自立していけるように育てると言うことは、非常に難しいことです。 また、野鳥を許可なく捕獲して飼うことは鳥獣の保護の観点から法律で禁止されています。