防除対策
既知のつる割病と同じ糸状菌による土壌病害であり、防除対策は基本的に同様の対策となります。
1.育苗
(1) ウイルスフリー苗により健全な種芋を作る。病気が発生したほ場で作った種芋を使わない。
(2) 種芋には腐敗、病害、傷のない健全な芋を使用する。
(3) 苗の消毒を確実に行う。
(4) 苗床の殺菌消毒(土壌消毒)を行う。
2.ほ場準備
(1) 植付前には、ほ場の排水対策や土壌消毒を十分行う。
(2) 害虫などによる傷によって菌の侵入が助長される可能性があるため、ゾウムシ類、ネキリムシ類などの土壌害虫の防除に努める。
(3) 発病のみられたほ場では、イネ科牧草などとの輪作を行い、翌年のサツマイモ栽培を控える。
3.栽培中
(1) 発生したほ場では、発病株(つるや塊根)をすみやかに抜き取り、ほ場や周辺に残さないようにほ場外で処分し、感染源とならいように処分する。
(2) ほ場内外のヒルガオ科植物(ノアサガオ、ヨウサイなど)の除草に努める。
(3)車両や草刈り機、防除機などの機械、長靴等は使用後きれいに洗う。
4.収穫
(1) 発生したほ場では、収穫を早めに行う。特に、サツマイモ肥大期の台風による茎の損傷増加と湿度が高い状態が続く時は、早めに収穫する。
(2) 収穫後、ほ場からサツマイモの残さを速やかに除去する。
5.片づけ
この病害が発生したほ場で使用した資材(※特に農業用コンテナ)及び機材は、他のほ場に使用する時は土などをきれいに落とし、洗浄する。
なお、病害が発生していない地域であっても、他の地域で資材や機材を使用した場合は、土が持ち込まれないよう洗浄後に持ち帰る。
他の地域で使用した資材及び機材の洗浄が確実でない場合は、次のほ場で使用する前に各自で洗浄を行う。
6.問い合わせ・連絡先
疑わしい症状が発生した場合は、下記の連絡先に連絡してください。