令和6年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。村民の皆様におかれましては、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昭和63年以来となる甚大な被害
昨年7月の梅雨前線による豪雨では、河川の増水、氾濫や道路の崩落、農地や農業用施設の崩壊など、200箇所を超える被害が発生し、昭和63年集中豪雨以来の被害となりました。被害が広範囲にわたり、村民の皆様にはご不便をお掛けしておりますが、早期の復旧を目指し業務を進めているところです。
自然災害をくい止めることはできません。発災に備え、熊本地震の経験を活かした防災訓練の充実、関係機関との連携など、災害対応力の強化に努めてまいります。
村民の交流の場として
西原村総合体育館の供用開始に続き、本年3月の竣工を目指し、総合運動公園整備事業は順調に進んでいます。村民の運動機会創出や、来年度に設立を目指している総合型地域スポーツクラブ「カラスポ」の活動拠点として、また子どもから高齢者まで多くの皆様の集いの場として、利用できる施設を目指します。
協働のむらづくり
これからの西原村における環境変化による地域課題を共有し、幅広い分野で相互に連携・協力し、未来に向けたグローバルなむらづくりに寄与することを目的に、企業や大学と連携協定を締結しました。
今後は、それぞれの特色を活かし、双方の資源を有効活用した協働の取組を実施することにより、すべての人が安心して暮らし続けられる地域社会の実現に繋げます。
持続可能な農業へ
本村の基幹作物である甘藷・里芋は引き続き好調であり、離農者を最小限に留めることができたのではないかと想定しています。しかしながら、近年の原油や資材高騰は農業経営をひっ迫しており、特に畜産業においては、輸入飼料に頼る部分も多く、依然として経費負担軽減が図られていない状況であると感じています。
今後も政府の支援措置などを注視し、事業の活用を推進してまいります。
利便性の向上
住民票や各種証明書のコンビニ交付サービスを本年2月から、また、銀行ATМについても3月から利用可能となります。
また、公共交通機関が少ないというお声がある中で、総合運動公園から阿蘇くまもと空港、または大津駅までの直行便の運行を検討しており、住民の皆様の更なる利便性の向上に努めてまいります。
結びに
国際秩序が激変する中、世界経済が先行き不透明となり、原油をはじめ資源の高騰や円高などの影響は、日本国内はもとより村民ひとり一人にも及んでいます。多難な時期が続きますが、明るい展望を期待し、共に力を合わせ、今年一年が明るい年になりますようご祈念申し上げ年頭の挨拶とします。
令和6年元旦
西原村長 吉井 誠