熊本市内へのアクセスもよく、近年発展が著しい高遊地区ですが、その歴史は昭和23年に入植したわずか13戸の世帯が進めた開拓から始まりました。高遊原の土地は火山灰土壌の作物が育ちにくいやせた土地で、湧水や河川も無く人が定住するのが非常に難しい土地でした。インフラの整っていなかった高遊原の土地に道路を建設したのも高遊開拓団の人々で、現在の県道206号(堂園小森線) や、大津河原線の基礎を築きました。
入植から三四半世紀を迎えた現在、都市化が進み当時の面影はほとんど残っていませんが、協力して困難を乗り越え西原村の基礎を築いた先人がいた証である記念碑が残っていることで当時に思いを馳せることができます。