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集落再生だより
自力再建が難しい被災者に向け、村内に災害公営住宅を2か所建設。なるべく早く震災前の生活を取り戻し、西原村で安心して暮らしてもらうためには、仮設ではなく将来を考えられる住まいづくりが必要でした。
早さを重視しつつ、質の高い住宅を建てるため、東日本大震災の時に福島で試験的に行われた事例を参考に、敷地を村が用意し、そこに事業者が住宅を建設。完成した住宅を村が買い取る「買取型」という調達方式を採用しました。関係者の皆さんのご理解、ご協力により、事業もスムーズに進めることができ、県内で一番早く災害公営住宅を整備することができました。
西原村が「山西村」と「河原村」とが合併してできたという背景もあり、住民の皆さんが親しんできた土地になるべく近い場所で新しい生活を営んでほしいということから、「山西団地」と「第2河原団地」の2か所を建設しました。
(画像は第2河原団地建設前のイメージ画像)
以前からの地形を利用し、東側には本村のシンボル俵山を望むことができます。近隣に小学校があり、子どもたちの声が元気を与えてくれる場所に整備。木造平屋の戸建てとし、将来や帰省を見据えた2LDK、3LDKの間取りと集会所を建設しました。
住戸は小道に沿って配置し、従来の地域を感じさせ、また真向いにならないようプライバシーとコミュニティにも配慮した配置となっています。
中心となる位置にはシンボリックな集会所を建設したのも、これからの地域コミュニティを作っていく上で、地域の方々が集まれる場所が大切ということを意識したつくりとなっています
既存の公営住宅と新興住宅に囲まれ、阿蘇くまもと空港が一望できる立地に整備。玄関口には集会施設を建設し、団地と近隣地域を結ぶ ゲート的役割と地域コミュニティを意識した配置となっている。
また団地中央には広場とカラー塗装した道で各戸のつながりと空間を大切にした。 ユニバーサルデザインはもちろんのこと景観に溶け込む色彩や県産材を100%利用した住戸は、住む人に安らぎと温かさが感じられるよ うに配慮し、駐車場も可能な限り住戸に近づけた。
また本村特有の俵山から吹き降ろすまつぼり風にも対応可能な間取りとなっている。 団地内に栗林を残し、地域で管理してもらいながらこれからのコミュニティを育んで頂きたい。