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サツマイモ基腐病の予防対策について

最終更新日:

【重要】産業課からのお知らせ・お願い

熊本県内をはじめ他県においても多数のサツマイモ基腐病の発生が確認されています。この病気は土壌中や貯蔵中の芋を腐らせ大きな被害となります。特に出荷の最盛期をむかえる今からの時期、村外や県外へ出荷するコンテナ当に病原菌が付着することがあります。村内にこの病気を入れないよう、十分に注意してください。
特にコンテナ等の消毒において、地域外への出荷に使用したコンテナはすぐに消毒し、地域内に病原菌を持ち込まないように防除の徹底をお願いします。

 産業課からかんしょ生産者の皆様へお知らせ(令和2年10月30日)(PDF:126キロバイト) 別ウィンドウで開きます

  • 県内での発生経過
    令和2年9月、県内のサツマイモ栽培ほ場で、地際部の茎及び塊根の茎に近い部分が黒色から暗褐色に変色した株が確認されました。被害株の変色部表層には微小な黒点粒状の分生子殻の形成が認められ、分生子殻から漏出した分生子の形状およびPDA培地上の培養性上からサツマイモ基腐病と同定されました。

 病害虫発生特殊報(発生予察特殊報第4号)(令和2年10月30日)(PDF:167.1キロバイト) 別ウィンドウで開きます

サツマイモ基腐病(もとぐされ)病とは

2018年に沖縄県、鹿児島県、宮崎県の3県で発生が確認された国内初の新病害です。
海外では適切な衛生管理が行われていない農地や貯蔵施設で問題となっている病害で、近年、東アジアでは、台湾や中国、韓国で次々に発生が確認されています。
この病害は、苗伝染、土壌伝染性の糸状菌で、宿主はヒルガオ科植物全般になりますが、栽培作物ではサツマイモのみです。
水の停滞しやすい場所での発病が多くなっています。
発病したつるや塊根(いも)を植えることで広まり、害虫などによる傷によって菌の侵入が助長されます。
感染した塊根は収穫時に症状がない場合でも貯蔵中に腐敗することがあります。
病原菌は土壌中では長く生存できないとされていますが、土壌中の植物残渣上で越冬し、翌年の伝染源となります。

主な症状

地面近くの茎が黒く変色し、茎に近い部分の塊根(いも部分)が腐敗します。
被害が進行すると、茎の上部及び塊根全体に腐敗が広がり、乾燥して固くなり、株が枯死します。

既知の病害であるサツマイモつる割病に症状が似ています。
サツマイモつる割病は、茎の一部または全部が枯れ、地面近くの茎が縦に裂けたり、茎が割れずに黒褐色に腐るといった症状が見られます。
見分け方として、地面近くの茎の症状が縦に裂けるか否かなどが判断の目安になりますが、疑わしい症状が発生した場合は、下記の連絡先に連絡してください。

発生した農地の写真.jpg感染したサツマイモの写真.jpg

基腐病が発生した農地写真

基腐病に感染したサツマイモ

防除対策

既知のつる割病と同じ糸状菌による土壌病害であり、防除対策は基本的に同様の対策となります。

(参考リンク)熊本県ホームページ「サツマイモ基腐病発生に伴うまん延防止対策の徹底について」
(参考リンク)農研機構 九州沖縄農業研究センター「サツマイモ基腐病」の防除対策について

1.育苗

 (1) ウイルスフリー苗により健全な種芋を作る。病気が発生したほ場で作った種芋を使わない。
 (2) 種芋には腐敗、病害、傷のない健全な芋を使用する。
 (3) 苗の消毒を確実に行う。
 (4) 苗床の殺菌消毒(土壌消毒)を行う。

2.ほ場準備

 (1) 植付前には、ほ場の排水対策や土壌消毒を十分行う。
 (2) 害虫などによる傷によって菌の侵入が助長される可能性があるため、ゾウムシ類、ネキリムシ類などの土壌害虫の防除に努める。
 (3) 発病のみられたほ場では、イネ科牧草などとの輪作を行い、翌年のサツマイモ栽培を控える。

3.栽培中

 (1) 発生したほ場では、発病株(つるや塊根)をすみやかに抜き取り、ほ場や周辺に残さないようにほ場外で処分し、感染源とならいように処分する。
 (2) ほ場内外のヒルガオ科植物(ノアサガオ、ヨウサイなど)の除草に努める。
 (3)車両や草刈り機、防除機などの機械、長靴等は使用後きれいに洗う。

4.収穫

 (1) 発生したほ場では、収穫を早めに行う。特に、サツマイモ肥大期の台風による茎の損傷増加と湿度が高い状態が続く時は、早めに収穫する。
 (2) 収穫後、ほ場からサツマイモの残さを速やかに除去する。

5.片づけ

 この病害が発生したほ場で使用した資材(※特に農業用コンテナ)及び機材は、他のほ場に使用する時は土などをきれいに落とし、洗浄する。
 なお、病害が発生していない地域であっても、他の地域で資材や機材を使用した場合は、土が持ち込まれないよう洗浄後に持ち帰る。
 他の地域で使用した資材及び機材の洗浄が確実でない場合は、次のほ場で使用する前に各自で洗浄を行う。

6.問い合わせ・連絡先

 疑わしい症状が発生した場合は、下記の連絡先に連絡してください。
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